レジデント・コンサートvol.14 現代散楽 金沢公演

レジデント・コンサートvol.14
 現代散楽 金沢公演
~幻の芸能「散楽」と「泉鏡花」の幻想的世界~

日時:2020年10月24日(土)
昼の部 14:30開場  15:00開演
夜の部 18:30開場  19:00開演

 ※両公演とも90分を予定

会場:金沢市民芸術村パフォーミングスクエア」
チケット:一般3,500円 / 高校生以下1,000円(全席自由)

◆チケット予約申込みは本ページ下部の申込フォームをご利用ください(クリックで移動)。

現代散楽金沢公演トレーラーPV はこちらから!

◇現代散楽とは
奈良時代、『散楽』(さんがく)という芸能が大陸から日本に渡来していました。音楽・踊り・アクロバット・ジャグリング・物まね・演劇・手品・人形劇など様々な芸能が合わさったもので、752年の東大寺大仏開眼供養会において「散楽一舞」が奉納されるなど、大変盛んに行われていました。しかし平安時代初期に朝廷の庇護から外れ、曲芸・猿楽・傀儡子など細かなジャンルに分かれて民衆に広まっていく過程で、散楽という芸能と言葉は歴史から消えていきました。
この幻の芸能『散楽』を当時の様子を描いた正倉院「弾弓散楽図」や「信西古楽図」から読み解き、そのエッセンスを現代に変換し、新たな『現代散楽』として歴史都市金沢で上演いたします。
笛・笙・和太鼓・トルコの絃楽器サズ・サックス・バイオリン・富山県高岡市の伝統産業から生まれた仏具おりんの楽器「久乗編鐘」、古今東西の多彩な楽器が奏でる〈新たなシルクロード音楽〉、語り手の上質な声で味わう金沢三文豪のひとり〈泉鏡花の物語〉、そして〈超絶技巧のジャグリングパフォーマンス〉、これらが渾然一体となる新しい舞台『現代散楽』を是非お楽しみください。
◇泉鏡花「蓑谷」
泉鏡花(本名鏡太郎)は、明治6年(1873年) 現在の石川県金沢市に生まれました。尾崎紅葉に師事し、幼い頃に亡くした母への憧憬を基底に「夜行巡査」「義血侠血」「外科室」「高野聖」「婦系図」「歌行燈」など数々の傑作を生み出しました。「蓑谷」(みのだに)は、黄昏時に蛍を追って森の奥に迷い込んだ少年と美しい女神の邂逅を描いた短編小説。
~蓑谷の螢には主ありて、みだりに人の狩るをゆるし給はず。主といふは美しき女神にておはす~
鏡花の怪しく美しい幻想的な世界を、語り・音楽・ジャグリングそして映像で描く現代散楽舞台作品。

出 演 :

太田 豊〈笛・サックス・久乗編鐘〉
豊 剛秋〈笙・バイオリン〉
大平 清〈サズ〉
坂本 雅幸〈和太鼓〉
林 恒宏〈語り〉
森田 智博〈ジャグリング〉
スペシャルゲスト:高 雄飛〈ピアノ〉

主催:金沢市民芸術村アクションプラン実行委員会
共催:金沢市、(公財)金沢芸術創造財団
協力:K-CUBIC ぱふぉくる ㈱山口久乗
後援:北國新聞社 MRO北陸放送 テレビ金沢 石川テレビ
チケットお問合せ:金沢市民芸術村HP/芸術村事務局
TEL:076-265-8300 FAX:076-265-8301
制作統括:金沢市民芸術村 ミュージック工房ディレクタ一 太田浩一
企画・演出:太田 豊(2020年度 レジデント・アーティスト)
■イベントフライヤー(2.7Mb)

【ご来場されるお客様へのお願い】
・体調不良 (発熱や咳、倦怠感など)及び感染症陽性者との濃厚接触がある方は、来場をご遠慮ください。
・入館の際に検温と手指消毒を行います。体温が37.5℃以上の方はご入場をお断りさせていただきます。
・館内では常時マスクを着用してください(マ スクはご持参ください)。
・万―の場合に備え、ご来場の皆様の氏名、住所、連絡先をお伺いさせていただきます。
※いただいた情報は、保健所などの公的機関に提供させていただく場合がございますので、予めご了承ください。
・係員の指示及び注意事項に従わない場合、入場をお断りすることがあります。

〈 出演者プロフィール 〉


太田 豊〈笛・SAX・おりん〉

演出・雅楽演奏家
笛・琵琶・左舞を専門とし、国内外で雅楽を演奏。また一方でサックス・ギター・おりん・DTMなど様々な楽器を駆使して舞台音楽の創作を行う。おりんの楽器「久乗編鐘」を用いて北陸新幹線新高岡駅の発車メロディーを作曲するなどその活動は多岐に渡る。東京藝術大学卒業
2020年度金沢市民芸術村レジデントアーティスト

http://otayutaka.com


豊 剛秋〈笙・バイオリン〉

雅楽演奏家
1000年来、代々雅楽の笙を家業とする京都方楽家、豊(ぶんの)家に生まれる。15歳より雅楽の道に入り、笙・琵琶・右舞・歌の他、ピアノ・バイオリンを修得。また古典演奏と並行して、笙の可能性を追求する活動にも意欲的に取り組んでいる。
宮内庁式部職楽部楽師


大平 清 〈サズ〉

トルコ音楽演奏家
中国~アゼルバイジャン~トルコ~ギリシャにて現地の撥弦楽器の演奏法と民謡を数多く学ぶ。東西シルクロードに伝わる吟遊詩人の伝統曲や各地の民謡を弾き語りやアンサンブルで演奏している。また朗読劇や演劇での作曲、伴奏も行う。
ユヌスエムレ文化センター東京・音楽担当講師


坂本 雅幸〈和太鼓〉

和太鼓奏者
2006年「太鼓芸能集団鼓童」の正式メンバーとなる。以来、鼓童の中心的な演奏者として舞台をリードし続ける。2017年独立。ソロ活動を開始し、ヨーロッパ、南米など世界各地で演奏。確かな技術とオリジナリティーを併せ持つ太鼓奏者を目指し、様々な音楽家やアートとの共演を積極的に行っている。


森田 智博〈ジャグリング〉

ジャグリングパフォーマー
高校時代にジャグリングをはじめ、卒業後は沢入国際サーカス学校に入学。在学中にジャグリングの全国大会(JJF)の個人部門で優勝する。
以後ダンスやマイムなどさまざまなパフォーマンスを学びながら独自のスタイルを確立し、国内外のフェスティバル、舞台、イベント、メディア等様々なシーンで活躍している。


林 恒宏〈語り〉

語り手・ナレーター
北陸を中心にテレビ・ラジオ番組、CM等のナレーションで活躍中。
音声学講師の磯貝靖洋氏(Vocal Arts Service Center代表) に師事し、「声とことばの磯貝メソッド®」の正講師となる。上質な「語り」の道を究めるため現在も研鑽に励む。石川県金沢市出身。
株式会社「研声舎」代表、音声言語指導者


高 雄飛〈ピアノ〉

2019年度金沢市民芸術村レジデントアーティスト