アートな仕事ークVol.11:眞壁陸二 絵画と国際芸術祭─その土地に根差したペインティングの実践

 

アートな仕事ーク2025
「Art WORKs – 美術家の制作、労働、現場」#1

眞壁陸二

絵画と国際芸術祭─その土地に根差したペインティングの実践


「アートな仕事ーク」は、金沢市民芸術村アート工房が2017年より開催しているトークシリーズです。

アーティストやキュレーター、研究者など、アートの現場で活躍する多彩なゲストを迎え、その仕事の背景や実践を掘り下げてきました。

2025年度は「Art WORKs – 美術家の制作、労働、現場」と題し、石川県にゆかりを持つ、現代美術の分野で国内外で活動するアーティストたちの制作とその現場に焦点を当てます。

第1回のゲストは、美術家・眞壁陸二さんです。2000年より伝統的なキャンバスによる絵画で画家としての活動をスタートさせた眞壁さん。その時期は、横浜トリエンナーレや越後妻有アートトリエンナーレがはじまった時期と重なり、そのキャリアは芸術祭ブームの幕開けと共にありました。

2008年からは、壁画の手法を用いたサイトスペシフィックアートへと展開。特定の環境や場所性を活かし生み出される作品は、奥能登国際芸術祭や瀬戸内国際芸術祭などで発表され、大きな注目を集めてきました。それはまさに、芸術祭の時代における絵画のあり方を体現してきたといえるでしょう。

本イベントでは、眞壁さんの代表作を通して、国際芸術祭における絵画の可能性や、制作現場での試行錯誤など、普段なかなか知ることのできない、アーティストの仕事の背景に迫ります。


インフォメーション

日時:
2025年7月5日(土)
17:00-19:00(OPEN 16:00 / CLOSE 21:00)
会場:金沢市民芸術村 PIT5アート工房
料金:無料

登壇者プロフィール

眞壁陸二(美術家)

1971年石川県生まれ。多摩美術大学卒業。2000年より画家として活動開始。2008年より壁画の手法を使ったサイトスペシフィックアートとキャンバスペインティングを平行して制作し国内外にて活動。切り取り寄せ集めコラージュされた断片状の樹や自然をモチーフに記憶、宗教、生死感をテーマに制作をおこなう。言葉では説明しきれない、自然や生命の神秘と多様性に富む世界の文化や価値観の融合を感覚的に絵画的表現を用いて制作する。現在は金沢市を拠点に活動している。

 

photo by 渡邊修 Watanabe Osamu

桜井旭(ゲストスピーカー / 画家)

1996年兵庫県生まれ。2025年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程を修了。現場制作を徹底することで現場毎に固有な環境や他者からの影響を「崩壊」として絵画表現に享受し、「多元的現実性」の表現を探る。

 

photo by 筒井愛子 Tsutsui Aiko

菊谷達史(司会 / アート工房ディレクター)

1989年北海道生まれ、金沢美術工芸大学大学院修士課程絵画専攻油画コース修了。2025年より金沢市民芸術村ディレクター。記憶装置としてのモニュメントとドキュメントをテーマに絵画と映像を制作している。

お問い合わせ:

金沢市民芸術村
TEL 076-265-8300

 

最新情報はディレクターのSNS、金沢市民芸術村Instagramをご確認ください!

 


主催:金沢市民芸術村アクションプラン実行委員会